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補助金ニュース / 省力化投資補助金 採択率

省力化投資補助金の採択率は63.9%。第6回の結果を数字で読む

公開: 2026年8月29日

中小企業省力化投資補助金(一般型)の第6回公募の採択結果が、2026年8月28日に発表されました。申請1,841件に対して採択1,176件、採択率は63.9%。およそ3人に2人が通った計算です。誰が通ったのかの内訳と、これから出す人がこの数字をどう読むべきかを整理します。

私は補助金検索サービス「デルカモ」を運営していて、公募要領や採択結果の公表資料を日常的に読んでいます。ものづくり補助金が終了した今、一般型は全国規模の設備投資系補助金の柱です。事務局が公開した採択結果と結果概要を、過去の回と並べて読みます。

採択率は6回通算で65.6%

第6回の63.9%だけ見ても、高いのか低いのか判断がつかないので、全部の回を並べます。申請数と採択数は事務局の公表値、採択率はそこから私が計算したものです。

第1回が申請1,809件・採択1,240件で68.5%。以降、第2回は60.9%、第3回は66.8%、第4回は69.3%、第5回は61.5%と続きます。6回分を合計すると申請11,720件に対して採択7,684件、通算の採択率は65.6%になります。

どの回も6割から7割の間に収まっていて、回ごとの大きな有利不利は見えません。3人に2人が通り、3人に1人が落ちる。この制度の相場観はこの一言に尽きます。

製造業と建設業で66%。ただし業種の縛りはない

結果概要には、採択された1,176件の業種別の内訳が載っています。最多は製造業の51.4%。次が建設業の14.6%で、この2業種だけで66%を占めます。

これを見て「うちは飲食だから縁がない」と閉じるのは早いです。飲食サービス業1.4%、小売業4.0%、医療・福祉3.6%、農業・林業2.8%と、件数は少なくても幅広い業種で採択が出ています。そもそも対象者の要件に業種の限定はありません。製造業が多いのは、機械を入れたら何時間浮くかを数字で示しやすい業種だからだと私は見ています。裏を返せば、どの業種でも「どの作業が、どれだけ減るのか」を具体的に書けるかどうかが本体です。

従業員20人以下が半分近くを占める

従業員数別で最多は6〜10人の17.7%。5人以下も12.8%あり、20人以下まで広げると46.8%です。資本金別では1,000万〜2,000万円未満が32.7%で最多、採択者の4.9%は個人事業主でした。「最大1億円を補助」という看板が目立つ制度ですが、実際に通っている顔ぶれの中心は小さい会社です。補助上限そのものが従業員数で決まる設計なので、小さいから見劣りするという構図にはなっていません。

ひとつ注意があります。個人事業主も対象ですが、応募時点で従業員が0名の事業者は応募できません。社長ひとりの会社や、家族の専従者だけでやっている個人事業は、書類のうえでは対象に見えても実際には出せない線引きです。この入口の条件は第8回の公募要領を読んだときに整理したので、応募を考えている人は記事末尾のリンクから確認してください。

都道府県別では大阪府が131件(11.1%)で最多、東京都120件、愛知県102件と続きます。この3都府県で全体の3割ですが、最少の高知県1件まで含めて47都道府県すべてで採択が出ています。都市部だけの制度ではありません。

採択は「入金決定」ではない

今回の発表で採択と呼ばれているものの正式な位置づけは、補助金交付候補者です。公募要領には、採択結果は補助対象経費の全額への交付を確定するものではなく、採択後に補助金交付申請を出し、中小機構が改めて精査したうえで交付額を決めて通知すると書かれています。事務局も採択者に対して、交付申請の手続きを進めるよう案内しています。

一番やってはいけないのは、採択の通知を見てすぐ設備を発注することです。交付決定前に発生した経費は、いかなる理由であっても事前着手は認められないと公募要領に明記されています。ここで発注してしまうと、せっかく通った補助金がまるごと使えなくなります。喜んだ直後が一番事故りやすいので、交付決定の通知が届くまでは、見積もりの精度を上げる期間だと思って待ってください。

次に出せるのは第8回。締切から発表まで3か月半待つ

第7回はすでに7月31日で締め切られていて、採択発表は11月中旬の予定です。これから準備する人が出せるのは第8回になります。事務局のスケジュールでは、受付開始が9月中旬、締切が10月中旬、採択発表が2027年2月上旬。いずれもまだ予定表記です。

もうひとつ、待ち時間の相場も頭に入れておいてください。第6回は5月15日に締め切って、発表が8月28日。およそ3か月半です。第8回も締切から発表まで同じくらい空く日程が出ています。設備を入れたい時期が決まっている人は、発表待ちの期間と、そのあとの交付申請にかかる期間まで含めて逆算しないと間に合いません。

第8回の補助額と要件、いまから積める加点は、公募要領が公開された日に通して読んで整理しました。

関連記事: 省力化投資補助金の第8回公募要領が公開。締切は10月中旬予定

採択率63.9%は、補助金のなかではかなり通りやすい部類です。ただしそれは、入口の要件を満たして書類を出し切った1,841件のなかでの話です。省力化投資補助金に限らず、自分の業種と目的で使える制度を並べて選びたい人は、デルカモを覗いてみてください。jGrantsに載っている募集中の公募を毎日同期して、業種とやりたいことから上限額・補助率・締切つきで無料で表示しています。

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本記事は2026年8月29日時点の官公庁の公表資料・公募要領・jGrants掲載情報に基づいています。締切・金額・要件は変更されることがあるため、申請時は必ず公式の最新情報をご確認ください。デルカモは申請書類の作成代行は行いません(行政書士法遵守)。

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