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「国民1人10万円給付」は 本当か。 煽り記事の 見分け方と 実在する お金
公開: 2026年8月5日

「国民1人約10万円、8月から順次入金」。こんな見出しの記事がSNSで流れてきて、思わずタップしたことはないでしょうか。私もあります。そして調べた結果を先に言うと、2026年8月時点で、日本の全国民を対象にした一律10万円規模の現金給付は決定されていません。
私は補助金検索サービス「デルカモ」を運営していて、国や自治体の公的なお金の情報を毎日扱っています。その立場から、この手の記事のカラクリと、逆に「いま本当に実在するお金」を整理します。
「1人10万円入金」 記事の カラクリ
この種の記事を実際に開いて最後まで読むと、たいてい次のどれかに落ちます。
1つ目は、外国の制度の話。シンガポールなど海外政府の国民向け給付を、国名を見出しに入れずに紹介するパターンです。本文を注意深く読むと「対象は現地国民」と小さく書いてある。日本に住む私たちには1円も関係ありません。
2つ目は、過去の制度や検討段階の話。2020年の特別定額給付金や、その後に検討されたものの実施されなかった一律給付案を、いまも進行中であるかのような時制で書くパターンです。
3つ目は、条件つきの制度の「上限額」だけを見出しに出すパターン。実際は住民税非課税世帯限定だったり、複数の制度を足し算した理論値だったりします。
どのパターンも、嘘は書いていないが誤解するように書いてある、というのが厄介なところです。
3秒で できる 見分け方
記事の真偽を判定する一番確実な方法は、発信元をたどることです。チェックポイントは3つだけです。
- 記事内に官公庁(首相官邸・厚労省・自治体など)の一次ソースへのリンクがあるか
- 「誰が・いつ決定したか」が書いてあるか。「〜の可能性」「〜と話題」だけなら未確定情報です
- 制度名で検索して、go.jp ドメインのページが出てくるか
本物の給付金は、必ず官公庁のサイトに制度名・対象・申請方法が載ります。載っていなければ、その時点では存在しないお金です。もうひとつ大事なことを。本物の給付金で、政府や自治体から「口座番号を教えてください」というメールやSMSが先に届くことはありません。それは給付金詐欺の入口です。
2026年8月時点で 実在する お金
では、いま本当にあるものは何か。個人向けで主なものはこのあたりです(詳細は必ずお住まいの自治体・官公庁サイトで確認してください)。
- 電気・ガス料金の補助(2026年7〜9月使用分。請求額から自動で値引きされるタイプで、申請不要)
- 物価高対応の子育て世帯向け手当(児童1人あたり2万円。2026年2月頃から順次支給され、多くの自治体ではすでに支給済み。原則申請不要)
- 住民税非課税世帯向けの給付(自治体ごとに1〜3万円程度。実施有無・金額は自治体差あり)
見てのとおり、「全員に10万円」のような派手な話はありません。実在するお金は地味で、対象が絞られていて、気づかないうちに終わっていることさえあります。派手さと実在性は、だいたい反比例します。
事業を している 人には 「本当に もらえる お金」が ある
ここからは、個人事業主や小さな会社を経営している方への話です。
一律給付を待つのに比べて、事業者向けの補助金は確実に実在します。小規模事業者持続化補助金やIT導入補助金といった定番のほか、国の電子申請システムjGrantsに掲載されている募集中の公募だけで約300件。上限50万円〜250万円クラスの制度が中心で、チラシ、ECサイト、レジやツールの導入といった「どうせやる投資」の一部が戻ってくる仕組みです。
こちらは「入金を待つ」のではなく「申請した人だけがもらえる」お金です。その分、デマの入り込む余地がなく、公募要領という一次ソースにすべての条件が書いてあります。
私が運営しているデルカモでは、業種とやりたいことを選ぶと、使える可能性のある制度を上限額・補助率・締切つきで無料でお見せしています。「話題の給付金」を検索する時間で、実在する制度を1つ確認するほうが、たぶん早くお金になります。
お金の情報は、派手な見出しほど疑って、地味な一次ソースほど信じる。それだけで、時間も個人情報も守れます。
本記事は2026年8月5日時点の官公庁の公表資料・公募要領・jGrants掲載情報に基づいています。締切・金額・要件は変更されることがあるため、申請時は必ず公式の最新情報をご確認ください。デルカモは申請書類の作成代行は行いません(行政書士法遵守)。
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